石灰は、右記画像の石灰石を原料としており、エジプトのピラミッドを始め、中国の万里の長城、ギリシャ・ローマ時代の建築、日本では奈良の高松塚古墳や姫路城などにも使われています。
現代に於いても化粧品など、あなたの生活の身近なものから、目に見えない意外な所にまで、様々な分野で石灰が使われています。
石灰と食塩、アンモニアを反応させるとソーダ灰が生成され、ガラス、洗剤、陶磁器の原料となります。またソーダ灰に石灰乳を加えると苛性ソーダとなり、科学繊維や石鹸、ゴム、シリコン、医薬品、アルミサッシの原料に用いられます。 |
軟弱地盤に石灰を混合することで強固な地盤になります。 |
水害後の防疫や鳥インフルエンザなどのウィルス伝染病予防に効果があり、殺菌・防カビ効果を目的に使用されています。散布された石灰は水分を吸収する働きがあり、嫌な臭いを抑える効果があります。 |
競技場などの白線ライン引きとして、消石灰が使用されています。 |
生石灰は転炉や電気炉内で鉄の中のシリコン、イオウ、リン等の不純物と反応してスラグとなって、鉄から不純物を除去します。 |
クラフトパルプ製造プラントの苛性ソーダ回収工程で使用されています。 |
皮革を柔らかくするなめし用として古くから使用されています。皮を石灰乳に潰すことで、石灰のアルカリが皮を膨らませるとともに、コラーゲン繊維をほぐし、毛、脂肪、表皮層を分離除去されます。皮革ならではの柔軟性を得るのに最も重要です。 |
上水道:PH調整、赤水防止、汚泥処理に使用されています。 |
石灰の散布により有機物の分離促進、重金属やリンの固定、硫化水素発生防止など赤潮・青潮の発生を抑制し、生物の住みやすい環境を整えています。 |
ゴミ焼却炉から発生する排気ガスには有毒な物質が含まれており、除去するために石灰は必要不可欠な存在です。 |
砂糖(精製する時、不純物を取り除く)、こんにゃく(凝固剤)、カリカリ梅(石灰でクエン酸を中和し、柔らかくなるのを防ぐ)、食品加湿(生石灰が水と反応する時の発熱を利用して温める) |
生石灰が水と反応し易い(吸湿力が強い)ことを利用します。 |
古いビルや人家に近い場所の岩石の取り壊しに、生石灰と水が反応して消石灰になるときの体積膨張の圧力を利用して岩石やコンクリートを安全に破砕する薬剤として利用されています。 |